縄文杉
縄文杉日帰りトレッキングコース
コース解説
●荒川登山口
荒川登山口。縄文杉への入り口です。
ここからトロッコ道が続きます。
朝が早いので、朝食を登山口付近で食べます。
きちんとしたトイレがあるので、
お手洗いを済ませてからスタートです。
●トロッコ道
トロッコ道は、約2時間半。8キロメートル続きます。
大正12年に森林軌道として敷設され、今でも現役です。
歩いていると途中でトロッコが追い抜いて行くかもしれません。慌てずにトロッコ道脇によけましょう。
●ヤクスギ
このルートではじめて登場する樹齢千年程の杉です。
この杉にはナナカマドの着生が見られ、屋久島の自然の複雑さを感じさせてくれます。
●小杉谷集落跡/あずまや
当時屋久杉の60%が密生していたといわれる小杉谷。
大正12年から本格的な伐採が始まり、昭和45年まで続きました。
森は丸裸、伐採に従事していた人々は去り、今はその傷口を癒すかのように森の再生が始まっています。
あずまやでは小杉谷の歴史を伝えるパネルが展示されていて、当時の生活に思いを馳せる事ができます。
ここでしばし休憩。お水も補給できます。
●二代杉/切株更新
江戸時代に切られた切り株の上に、新しい杉の種が落ちて成長し、二代目になっています。
屋久島ではこのような二代杉をよく見る事ができます。
歩きながら探してみて下さい。
●三代杉
1代目の杉が千数百年前に倒れ、その上に二代目の杉が生えました。それが江戸時代に切られ、その後に三代目の杉が立っています。
千数百年前の倒木が今も残っている様子は、屋久杉の腐りにくさの良い証明です。
この杉は著名木の中では一番樹高のある木で、伐採が行われる以前にはこの一帯が大森林地帯であったことを忍ばせるものです。
●トロッコ沿いの植物
山頂までの最後の水場です。この水場を過ぎるとしばらく急坂が続くので、夏場は必ずお水を足して行きたいところです。
沢の近くは、静かにして休んでいると、ヒンヤリとした風を感じます。
大量の水を持って行かなくても、水筒があれば沢で水を足すことが出来るます。屋久島の森ならではの特典です。
ここで少し休憩して、この後の登り坂への気合いを入れ直しましょう!
●大株歩道入り口
トロッコ道の終点です。標高900メートルに位置します。
終点にトイレもあります。
こちらでお手洗いを済ませ、休憩をとってから本番の大株歩道へ。
お水も橋の先から出る緑のホースで汲む事ができます。
●翁杉
推定樹齢約2000年の翁杉は、2010年9月に幹が折れ倒壊しました。
倒れた後もそのままにされ、森が今後どのように移り変わって行くのかを見る事のできる貴重な場所になりました。
写真は、倒壊する前の姿です。自前の枝葉より着生種の方がたくさん付いていて一見すると杉とは思えない容姿をしていました。
●ウィルソン株
大正3年アメリカの植物学者ウィルソン博士の来島を記念して名付けられた屋久島最大の伐根です。
中は空洞になっていて、祠が祀られています。
この周辺の森には、江戸時代の伐採によってできた大きな空間に再生した小杉群が育っています。
ここでひと休憩。
開けた空間にすくっと伸びる小杉がとても気持ち良いです。
最近は、ハートの切株となってしまいました。時代ですね。
●水場
待ちに待ったお昼タイム♪。だいたいこの辺りの水場で少し早いお昼ごはんになります。
お水も、山の奥へ行くに従い甘味が増すようで、おいしく感じられます。
●大王杉
樹齢3000年のヤクスギ。貫禄があります。
縄文杉が知られるようになる前は、屋久島最大のヤクスギと言われていました。なんだか夜には動いていそうな・・・そんな感じの樹です。
●夫婦杉
隣り合った二本のヤクスギが手をとりあうように枝でつながっています。微笑ましい姿です。
離れて成長した各々の杉が、後になって枝と幹が繋がってしまった珍しい合体木です。
ご夫婦のかたは、こちらで記念撮影されると末永く一緒にいられるかも・・
●縄文杉
樹高25.3m、胸高周囲16.4m。屋久島最大のヤクスギ。
13種の被子植物が着生しています。
さながら、樹の上に森があるようです。
圧倒的な存在感を持ってみなさんを迎えてくれると思います。