雨が多い屋久島は水の島です。
水はこの森を、自然を育てて来ました。
川を遡上し滝を登れば、知らなかったこの島の豊かな表情
をかいま見ることができます。
沢はこの島を作って来た大切な流れ。
そこにはきっとあなたの知らない歴史とドラマがあります。
小揚子川コース
小揚子川
お谷ヶ滝
小揚子川は屋久島の南西に位置する栗生川の上流になります。
石楠花の森公園の先からスタート。じゃぶじゃぶとひざ下から腰へと徐々に水に慣れてきたら、ちょいとひと泳ぎ。流れにのったり逆らったり、飛び込んでみたりしてみてください。
岩の形、水の流れをじっくり観察して、大きなポットホールの中に体を入れてみると、川の成り立ちや、島の成り立ちが時間を超えて直に感じられるでしょう。
終点の、お谷ヶ滝ではその自然の発する圧倒的なパワーに思わず手を合わせてしまう人もいます。
全体的にゆったりとした行程になりますが、所々に淵もあるので、アクティブに泳ぎたい人でも楽しめるコースです。
ライフジャケットや渓流シュ-ズ等の装備は、こちらで用意致します。
淀川コース
淀川は、急峻な地形の多い屋久島では珍しいゆるやかなナメの沢となっています。
標高1300mの淀川小屋入口から一時間ほど屋久杉原生林を歩いてからのエントリーとなります。
膝下ぐらいの清流をバシャバシャと上っていくと、そこには太古の昔から変わらない世界が広がります。
所々に花崗岩を水が浸食してできたポットホールがあり、沢という厳しい自然条件を生き続けてきた沢沿いの植物たちは、私たちに生き物の愛おしさを感じさせてくれます。
特に初夏のサツキのシーズンは、華やかな夢の世界となります。
沢から見る屋久杉原生林の景観もみごとです。どこを撮っても画になる世界ですのでカメラ好きの人にも楽しんでもらえるスポットです。
淀川/サツキ
淀川/ポットホール
安房川コース
安房川
トンゴの滝
屋久島で一番大きい川、安房川をライフジャケットと足ひれをつけて泳いだり、流れに身を任せたりしながら1.5キロ先のトンゴの滝まで行く泳ぎの多いコースです。
エントリーする場所は、海岸線の安房集落から1キロ上流なのでまだ海水と淡水の混じる汽水域となっています。
回りは鬱蒼としげる照葉樹林の森がV字の谷を作り、のんびりと水の上に浮かんでいると時間が止まったような感覚になったりもします。
終点トンゴの滝は、屋久島を作った花崗岩と海底でできた堆積岩との境に形成され、屋久島の成り立ちを実感するには良い場所となっています。