’06竹之内淳志ネイチャ-サイド JINEN 舞踏ワークショップin 屋久島 参加報告
昨年に続き今年も2/21~25,竹之内さんとのコラボレーション
による舞踏ワークショップが行われました。
一日目 晴れ 午後から浜辺にて開始。
海、波、風を感じることから、ボイスワークへ。
海から陸へ、生物の進化のダンス。
死んだり生まれたりを繰り返して今に繋がる。
サークルになり踊る。一人づつ輪の中で踊り、他の人はその踊りを各々感じて踊る。
・ 初日からみっちりと踊った。進化について何時間も集中して踊ることなど無かったので、とても不思議な時空間となった。
初日から充実したワークになり、これを五日間するとなると、かなりの精神力、集中力を要するなぁと覚悟した。
二日目 晴れ 森へ
植物の成長のダンス。
種から芽を出し、根をはり、枝葉をのばし、育って老いて、土に返る。
やがて土の中でまた種が眠りからさめていく。
触れたものにトランスレートしていくダンス。
目で見たものを体で描いていくダンス。
色々な歩行のダンス。
・ 歩行のダンスでは実に様々な歩行をワークした。風の歩行、雲の上、精霊、暑い歩行
寒い歩行、歩き方を知らない赤ちゃんの歩行や、灰柱の歩行まで。集中してその気になれば、何だって歩行となり、踊りと成り得ると思った。
三日目 晴れ 滝、沢、森へ
地球のダンス。滝で岩になり、したたり落ちる水を感じる踊り。
その水は川へ流れ、海に注ぎ、また水蒸気となりこの滝に落ちる。
水の流れを感じて踊る。
自分が地球になる。山があり、谷があり、水が流れる。
スケールの大きな踊りだ。
ストーリーのあるダンス。
沢で、ストーリーのあるダンスを踊る。
「岩が鳥になりたい。いつも地面にいる岩は自由に飛べる鳥がうらやましい。
鳥になりたい。上空には鳥が飛んでいる。鳥になりたい。岩がゆっくりと空を目指す。
すると、鳥がその岩に留まる。岩はまた岩に戻っていく。」
岩が鳥になりたい物語。とてもロマンチックだった。それを自分の体で表現する。
伝説の動物たちのダンス。
ガジュマルの周りで、動物の進化を人間とのつながりと共に踊った。
ヘビの踊り。
昔から人々はへびは不老不死の神様だと信じてきた。人に尊敬されていたヘビの踊り。
へびに足が生えた。トカゲになる。
ネコからタイガーへ。森の王者の踊り。
シカへ。サルへ。サルはインドでは神様のひとり。
神様としてあがめられているサルの踊り。
・ストーリーのあるダンスはとてもよかった。
感情を石に移入して踊ることによって、石の気持ちにより近くなれたと思った。
ローカルなことでは考えられるのだけれども、グローバルなところまで
考えが及ばないのと一緒で、自分が地球になるということはとても難しいことだった。
でも、とても大切な踊りだと感じました。
四日目 晴れ
スタンディングのダンス。
大地から頭へ抜けて行くエネルギーが、自分を立ち上がらせてくれる。
忘我のダンス。
森の斜面を上り下りしたり、樹にからまったり、ころがったり。
火のダンス。
焚き火を囲み、火を見つめ、火になる。燃える。
伝説の動物達の踊り。古来人間の踊り。
・ スタンディングワークの時、周りのエネルギーが自分を立ち上がらせてくれていると集中していたら、ふと、自分が何処にいるのかわからなくなった。ただ立ち上がるだけの世界にもこれほど深い世界があるのかと驚いた。
・ 火のワークでは、火のエネルギーを感じ、自分が火になり、その動きが踊りとなる。エネルギッシュな気持ちでありながらもどこか落ち着く感覚があり、心地良かった。じっくりと火と見詰め合うことはとても大切なことだと感じました。
五日目 曇り時々雨
浜辺にてベーシック(ウォーミングアップ)を終えたあと、各自の発表。
それぞれ好きな場所を選び踊る。
・ 五日間のワークを通して感じたこと。
本気でその気になったり、強い想いを持つことによって、かなり世界が変わってくると感じた。
物事に集中していくことで自分の身に付く内容もまったく違ってくる。
普段の生活に於いても、ひとつひとつ身を入れ込んでやることで、人生までもがぐっと充実してくるということに気づかされた。そしてそれはとても嬉しい想いにさせてくれる。
また、森羅万象との繋がりも、より深く感じられることを学んだ。これは、本来繋がっているものであるし、むしろ切り離すことの方が出来ないものなのだと思った。これからも自然との繋がりを実感して生きていきたいと思いました。
他の参加者の皆さんも、きっとそれぞれ大切なものを学んでいかれたと思います。
五日目、発表後の皆さんの顔はとてもいい顔をしていました。
皆さんお疲れ様でした。\(^O^)/