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’07竹之内淳志ネイチャ-サイド JINEN 舞踏ワークショップin 屋久島 参加報告

07 舞踏ワークショップ1

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今年で3度目になる竹之内さんとの舞踏ワークショップが2/20-24で開催されました。今年のテーマは「屋久島胎内巡り」でした。


一日目 晴れのち曇り 


9:00am お宿のペンション天然村さんにてベーシック。ボイスワークやボディーワーク、エネルギーワークをしました。


12:00am 大川の浜へ。ボイスワークや波と踊る、そして川を辿り、屋久島の中心部へ向かうというイメージワークをしました。それと同時に自分の体の中にもう一人の小さな自分がいて、自分の中の屋久島をとことこと歩いて巡っているというダブルイメージを使ったワークでした。


4:00pm 大川の滝へ。滝の一粒の水になって踊る。流れる水が岩を浸食しているというイメージで自分が浸食される岩になってみたりしました。


6:00pm 南部林道へ。星と踊る。あいにく星が出ていませんでしたが、暗闇の中、自身の星を見つけ、それに引っ張られている自分をイメージしました。次第にそのなかへ入り、自分が星になっていく感覚をつかみます。様々な星の色。赤、青、黄、白。色によって変わるエネルギーを感じました。


○今回は島内参加者が多く、島外の方も前日に島内入りしていたので、初日からみっちり朝から晩までのワークショップとなりました。それでもあっという間に時が過ぎて行くので不思議な気分がしました。皆同じような事を言っていました。


二日目 晴れ


9:00am 朝から標高1300mのヤクスギの森へ。


木と踊る。自分のエネルギーが地面を通して体を通り、また出て行き、木や周りの空間と繋がっているというエネルギーの循環を意識しました。そして、木になる。木に取り込まれていき、木と一体になれる感覚をつかみました。


12:00am その先の林道へ


歩行。灰柱の歩行。灰は風が吹くと飛んでしまいます。何にでもなることができる体を意識しました。ほとんど重さを感じない体を歩きます。生と死の花をもって歩いたりしました。生死の輪廻の中、季節は巡り、人や全てのものは輪廻していくということを感じることができました。


○参加者の声
どんどん自分がオープンになっていけているような気がする。体を通して、自分の心が解放されて行く感覚がうれしい。


○生と死の歩行では、毎年思う事ですが、人の一生や輪廻、自分を取り巻く環境の諸行無常を感じずにはいられません。だからといって、むなしさを感じるものではなく、この今生きているすべてのものに対し慈しみの心をもって一生懸命生きて行きたいと強く再認識させられるワークでした。感謝。


三日目 雨のち大雨


9:00am 天然村さんにてベーシック


10:00am 海へ
海に面した堆積岩の上でそれぞれに踊りました。石は意志をもって石になる。石のフォームを体でデッサンして踊っていきます。そのうち、自分がデッサンされた石になって行きます。意志をもって、石になって行くということをやりました。


12:00am 洞窟へ
目を閉じて、洞窟の中へ手探りで入って行きます。まるで屋久島の胎内に入って行くように。死を連想させます。そして生を受けたばかりの魂を感じる事ができ、かつて自分が母親の胎内にいた記憶を探ります。暗闇の中で再び生をうけ、海へ向かって歩き出します。死からの再生。


その後、洞窟でボイスワークをしました。この洞窟は屋久島の胎内、自分の内部。そこで輪になり皆で声を出して踊りました。3つのパターンのボイスワークを習いました。


一つは「あーおーうん」という音を出し、解放から発展して行き、閉じるという円を描くようなボイス。もう一つは「うーおーあーえーいー」と天に抜けるボイス。体の中をエネルギーが駆け抜けていくのを感じました。それから波や風のようにうねりを伴いながらのコミュニケーションボイス。サイレンのように低い声から高い声に変わって行き、また低い声に。火のような声。高い音で、火がめらめらと燃え立つように大きな声になって行く。というものでした。


もう一度、洞窟の中へ中へ進んで行き、入り口へ向けて歩き出すという再生のプロセスを歩きました。


○参加者の声 
過去の記憶がよみがえったようで、不思議な気持ちになった。とてもインパクトがあった。


○最初は目をつぶり、暗闇に向かって手探りで歩く自分に自信がなくて、恐怖を感じました。それは、外から来る恐怖と、自分の内面と向かい合うことにたいする恐怖と2つの事象が混じり合っていたように思います。洞窟の出口へ向かうとき、いろいろな意味で、「再生」という言葉がぴったりのような気分になれました。


四日目 晴れ


9:00am 天然村さんでのベーシック


12:00am 照葉樹林の森へ
動物になるということをやりました。サルになってみたり、トリになってみたりします。かつて自分の命がサルだった頃、鳥だった頃の記憶をさぐります。猿真似ではなく、自分がサルになるということで、どんな体の動きができるだろうといことを観察します。二班に分かれて、サルを踊りました。


シカを踊ります。シカの動き、自分の足が鹿だったらどんな動きになるだろうか。もし自分が昆虫だったら?硬い鎧に包まれた甲殻類、さまざまな昆虫になりました。ひとりの昆虫の動きを感じながら皆がそれに習い、皆でひとつの昆虫を踊ります。その後、ガジュマルのある場所で、2班に分かれて今までの要素を全て取り入れてガジュマルと踊るということをやりました。


○参加者の声 
動物になるという事がとても難しかった。どうしても猿真似のような動きをしてしまい、舞踏的なサルになりきれない。


○舞踏的でなくとも、猿真似や形からはいっても、それら全ての要素が「舞踏」なのだから、「舞踏的な動き」というものにこだわらなくともよい。


○一人の昆虫の動きを皆が追いかけて行くというのは時間が短すぎてそれになりきれなくて大変だった。


○サルになるときに、まずサルの感情を思い描くと良いと思った。例えば、お母さんざるが子供を抱いている時の感情は、優しい心だとか、そのようなところから入って行けば、難しくないような気がした。


などなど今回は、参加者の方々からたくさんの意見が出ました。


五日目 晴れ


10:00am 大川の浜
おさらいとして ボイスワークやイメージワークなどを短時間で復習しました。


その後最終日なので、発表の為の場所選びと、練習時間。


1:00pm 発表
皆さん思い思いの踊りを披露して下さいました。踊り終わった皆さんの顔はどこか神々しささえ感じられました。


6:00pm 反省会
そのまま竹之内さんの踊りを鑑賞。その後、今回のワークショップに対する反省会を浜でささやかに行いました。


○参加者の声
今回、屋久島の内部と自分自身の内部を照らし合わせるダブルイメージという手法をイメージワークで取り上げていたが、最初はとても難しかった。


洞窟でのワークがとてもインパクトがあり、印象に残っている。


新しい自分自身に出会えた感じがあり、とても新鮮だった。


今年のワークショップは、瞑想系のワークが多かった所為か内観でき深みを感じた。


などなど話がつきることなく夜は更けて行きました・・・


今回五日間のワークショップを通して、島内参加者が多かったからもあるのでしょうか、とてもリラックスした雰囲気でできました。すべて繋がっている感覚というのをワーク初期のころからみんなで共有できていたのではないかと思いました。これは3回目の私にとって驚きの感覚でした。皆とも、自然とも、屋久島とも、やはり自分は切っても切れない関係性の中で生かされているのだと、頭で分かるよりも踊りを通してすっと体に入ってくるというのがとても心地よかったです。


毎年毎年、ワーク終了後は体はへとへとになっているにもかかわらず、心が洗い流されて、元気が自分の源からわき上がってくる不思議なエネルギーに包まれる事ができるような気がします。


来年も、同じ時期にワークショップをまた開催したいと思いますので、乞うご期待です!!竹之内さん、広子さん、参加者の皆さん、お疲れさまでした。